藤原竜也主演、2009年公開のカイジ人生逆転ゲームのあらすじ

カイジは元々雑誌で連載されたことがきっかけで、爆発的な人気になりました。独特なものの言い回しが流行し、実際に作品をみたことがない人でも真似をしてしまうほど多くの人に知られるようになったのです。そのカイジが劇場版として2009年に公開されました。主演は藤原竜也で、ライバルの利根川役には香川照之が演じています。カイジは自堕落な生活を送っていて、傍から見ればどうしようもない人間のように思えるのですが友情に厚く困っている人間を放っておけないという性格をしています。しかしそのせいもあって友人の借金の保証人になったことで自身が負債を抱えてしまい、それを返済するために現実的とは思えないようなゲームに挑んでいくという内容になっています。最初に挑戦したのは、限定じゃんけんでした。単なるじゃんけんではなく、戦略と知略を求められるため見ていてハラハラします。ここでは山本太郎扮する船井が曲者として登場し一度は騙されるカイジですが、独特なセンスで窮地を乗り切っていくのは思わず身を乗り出してしまうでしょう。このイベントを主催している帝愛という組織は、血も涙もない連中でとにかく金に厳しく人がゲームで命を落としてもなんとも思わない冷徹な団体なのです。それに立ち向かっていくカイジを応援する一方で、イベントを仕切る利根川役の香川氏の怪演も注目すべき部分です。じゃんけんの後は超高層ビルの屋上に橋を架けて、そこを歩いて渡るというものです。この映画の中で最も緊張感があるゲームだとも言われており、実際にカイジが懇意にしていた中年男性が落下して命を落としてしまいます。最も、この男性の娘が続編に登場しかなり重要な役割を果たしますので、ある程度の伏線となっているのかもしれません。最終的にカイジは勝利し大金を手にしますが、お祝いの席で騙されて再び一文無しとなり結局振り出しに戻る、ということになります。とは言え、ファンにとってはもしかして続編があるのでは、と思わせる最後になっているのも事実です。